Pとニューウェーブ

ある夏の日の昼下がり

P「ただいま戻りましたー。うあー暑い暑い」

泉「P、お帰り。営業?」

P「ただいま。ああ、来月のミニライブあるだろ、あれの会場の方と打ち合わせをな」

泉「そっか、お疲れ様。その手に持ってるのは?」

P「あっ、そうだったそうだった」ゴソゴソ

泉「アイスだ!……2つだけ?」

P「うん、とりあえず人数分って思ったんだけど、考えてみたらあの二人の好み知らなかったんだよな」

泉「おっと」

P「というわけで、あの二人がいないうちに早めに食べてしまおう」

泉「もう……ちゃんと後であの二人にも買ってあげてよ?」

P「そりゃもう、はい」

P「ミントでよかったよな?」

泉「うん、ありがとう」

P(ホワイトデーでミントキャンディーを喜んでたの覚えててよかったなぁ)モグモグ

ガチャッ

亜子・さくら「ただいまー」

P・泉「うわっ!?」

さくら「あー、二人ともアイス食べてるぅ!」

亜子「アタシたちの分は冷凍庫?」ガチャッ

泉「あ、えっと……」

亜子「ありゃ、入ってない。Pちゃん、どこ置いたん?」パタン

P「……ごめん!」

さくら・亜子「?」

P「実は、二人の好みが分からなくて買ってないんだ……」

さくら「えぇっ、そんなぁー!」

亜子「まあ、確かにわかりそうな手がかりアタシら出してなかったもんなぁ」

P「今から買ってくるから、何がいいか教えてください」

亜子「しゃーないなぁ、Pちゃんは。アタシはキャラメルかな」

さくら「わたしはストロベリーとメロンがいいですぅ!」

P「おっ」

亜子「あっさくらズルい、アタシもダブルにしよ!オレンジシャーベットね!」

P「はい、買ってきます」

泉「行ってらっしゃい……」

ガチャッ

P「はぁーやっちゃったなぁ……」

P「冷静になってみたら好みじゃなくてもあの二人なら食べてくれるんだよなぁ」

P「よし、行くか」

この記事は、大石泉すき Advent Calendar 2020 1日目の記事です。

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