いろんな泉に話しかけるプロデューサー
泉「……」カチカチカチ ダンッ
亜子「Pちゃん、悪いこと言わんから今はやめとき」
P「いやでも今言わなきまずいんだって」
さくら「ええぇ……」
P「あ、あのー。泉、さn……」
泉「何?(低音)」
P「ひぇ、や、ごめん、なんでもないかも。うん、大丈夫だった、邪魔してごめん」
泉「そう……」プイッ
さくら「おかえりなさぁい……」
P「俺にはあそこから話すのは無理だった……」
亜子「あー、とりあえずお疲れさまや」
P「ああいた。泉ー」
泉「何?(低音)」クルッ
P「えっ……?」キュン
泉「話しかけておいて『えっ』はないでしょ?」
P「ああ、すまなかった、ただものすごい魅惑の低音ボイスだったから」
泉「あれ、本当?」
P「本当本当、うっかりときめきそうになった」
泉「もう、おだてたって何もないよ?ふふっ」
P「よし、それで本題なんだが――」
P「泉ー?」
泉「どうしたの♪」
P「機嫌いいね。何かあった?」
泉「んーん、何でもないよ?ただ学校で考えてたアルゴリズムを書いてみたらバグなしでスッと動いたから」
P「なんかわかる気がするかも。『ダメもとでやってみたらうまくいった』みたいなラッキー感あるよね」
泉「そうだね、似てると思うよ。Pってプログラミングやったことあるの?」
P「いや、まともに勉強したことはないな。部活でHTMLをちょこっといじらされたくらいだ」
泉「Pの学生の頃っていうと……本当に黎明期じゃない、すごいね」
P「<font>で色と大きさ変えまくってたなぁ、懐かしい」
泉「太古の文化だね……今でもたまに見るけど」
P「なんだっけ、今はHTMLには書かないって聞いたことがある」
泉「そうそう、CSSっていうファイルにデザインだけ分けて」
***
泉「あれ、結局用事はなんだったっけ」
P「……あれ?」
泉「ぐすっ」ズビッ
P「いずm……泉どうした?何かあったのか?」
泉「あっP……別に大丈夫だよ」
P「大丈夫ってことないだろう。話してくれ、何か辛いことかい?」
泉「いや本当にそんなんじゃ……」
P「はっ、もしかして俺のプロデュースに何か嫌なところが……」
泉「違うの……」
P「うん?」
泉「さっきまでさくらがほこりはたいてたから……」
P「えっ」
P「あ、いたいた。泉」
泉「……」
P「あれ?泉ー?」
泉「スゥ……スゥ……」
P「寝てる……。まあ最近は仕事も忙しかったもんな……」
P1「おいお前、チャンスだぞ」
P2「バカな!おれはそんな誘惑になど……!」
P1「寝落ちしたアイドルにブランケットをかけるなんて最高にプロデューサーらしい行為だぞ!?」
P2「いや違う、枕元で日頃の感謝をそっと伝えてこそ!」
P「……。よし」
***
泉(P、全部声に出てた。ふふっ)
泉(ブランケット、あったかいな……)
終
この記事は、大石泉すき Advent Calendar 2020 10日目の記事です。