さくら「あっほらぁ、これとかアコちゃんに似合んじゃないかなぁ♪」
泉「うん、淡い緑色が目の色とよく合っていていいね」
亜子「ほうほうほう、これはいいですなぁ」
オフの休日。ニューウェーブの三人は、デパートの一角にあるアクセサリーショップに来ていた。
泉「ちょっと長いのもあるね、こっちはどうかな」
亜子「あー、こっちもええな。迷うわー」
さくら「アコちゃんってゆったりしたトップスとかって持ってたっけぇ」
亜子「どうやったかなぁ……あるにはあるけどあんまり着とらんか?」
泉「基本的にブラウスが多いよね」
亜子「万能やからなぁ。突然誰かと会う用事とか入っても対応できるし」
さくら「じゃあ短い方が使いやすいと思うよぉ」
亜子「せやな、そんな気がするわ」
泉「コーディネートに関してはさくらは頼りになるよね」
亜子「うん、チョイスに安心感がある」
さくら「えへへ、照れるねぇ」
泉「三人でお揃いにするときとかもさくらが引っ張っていくし」
亜子「よぉ、ニューウェーブのファッションリーダー!」
さくら「いぇーい!村松さくら、気合入れちゃいますよぉ♪」
亜子「出た!さくらの本気モードや!」
泉「亜子、一度こうなったさくらは止まらないわよ」ヒソヒソ
亜子「いやごめん、ちょっとアタシもなんかテンションあがって焚きつけすぎたわ」ヒソヒソ
さくら「すいませぇん、これとこれとこれとこれ、試してみていいですかぁ?」
泉「……」
泉(遅くなるから当番代わってほしいって連絡しておこう)
***
亜子「いやー、長居したなぁ」
泉「まさか閉店までいることになるとは思わなかったわ……」
さくら「わたしもびっくりしたよぉ」
亜子「店員さんに声かけられたとき素で驚いとったからなぁ」
泉「まあでも、じっくり選んだいい買い物が出来たんじゃないかな」
さくら「ちゃんとみんなの服まで全部考えて決めたもんねぇー♪」
亜子「やー、しばらくは新しいアクセ買わんでええな」
泉「亜子はピアスも付けるけどイヤリングだけで十分すぎるくらいそろったものね」
さくら「わたしがピアスつけないから選ぶのがイヤリングとかブレスレットになっちゃうんだよねぇ」
泉「さくらはそれで十分だと思うよ、無理に穴開けることもないし」
亜子「そうそう、この辺は好みやからな」
泉「さて、寮に帰ってきたわけだけど」
さくら「談話室がにぎやかだよぉ?」
亜子「もうみんな夕食は済ませとるはずやけど――」
ガチャッ
亜子「第一回女子寮お泊り大会……?」
泉「どういうことなの……」
続く
この記事は、大石泉すき Advent Calendar 2020 9日目の記事です。